名前：ウロボロス　　　《picture log》　

年齢：憑代の年齢は１４歳程度
　　　　約600年生きている

戦闘技術：魔法「魔女式魔法術」（媒介：タクト）

趣味：観察、研究、物造り（錬金術関係）、気まぐれの行動

特技：「錬金術」、魔法道具製作。
　　　　　薬学、治金等をするエーテル技術。
　　　 　手先の精密かつ高速な動作。
　　　　　錬金術における金の精製法。

＜詳細＞

■イドと同じ遥か昔の時代に生まれ「赤」への執着から
他者の体に憑依する禁忌の法によって長い時を無理矢理を生きながらえているイドの宿敵。
　憑依する度に精神が削られていくため常人では数回で自我が喪失するが、
異常なまでの執着心により何度となく憑依を繰り返している。

　しかし「「赤」への執着心」とそれに必要な「魔法の知識」以外はほとんど削れてしまい
「赤」への想いは更に純粋かつ強固なモノとなって狂気じみた執着心を見せる。

■ほぼ生前の人格は大部分が削れ、半分寝てる様な印象を受ける神秘的で捉えどころ無い性格で
こどもの様に気の向くままに行動し先が読めない。
偶に戦闘などで精神が高揚すると自我崩壊の一端が現れ
一転して壊れた様にはしゃぎだし手が付けられなくなる場合も。

　精神が削れているため日常生活では
従者の手伝いが必要な程色々欠落しているが
アリエッタ等のエーテル存在（ホムンクルス）、金の精製へと到達する等の天才的な頭脳を持ち、
600年間において培った卓越した創造性は
技術を数世代先をも飛び越してもはや高度な科学と魔法の融合や
現在の文明では幾分も早く機械をも生み出している。
　又、武装・魔道具造りの職人として
その長年の手先の業と感覚で生み出された業物は見事な完成度を誇る。

■イドと同じく歴史に介入する事がまま見られ、才ある者に知識を授けたり
ウロボロスをが造り上げた「教団」により、イドへ何かしら仕掛けて来る等
イドとウロボロスの争いは歴史の裏側に強く影響を与えている事がある。

　又彼自体も容易には死ににくい存在なので
イドとは命を無視した一対一の大規模な殺し合いを度々展開している。

＜語句説明＞

○禁忌の不死術
　生命体の気、魔力等と呼ばれる物の総称「エーテル」に自信の人格の情報を焼きつけ
他者のエーテルとして身体を乗っ取り不死を実現した術式。
　　しかし不死の法としては憑依の度に人格の情報が劣化し自我が崩壊するため
危険性が高く禁忌とされている。

○エーテル存在（ホムンクルス）
　人間がエーテルを扱うには知識による情報制御でしか扱えないが
エーテル存在は意志による知覚制御を目的として造られ
人間よりも遥かにエーテルに対して優れた知覚を持っている。
　人体をエーテルのみで構築するため非常に精製が困難で成功する確率が低い。
人間を情報として構築しているため成功率を上げるには優秀な人材が必要。

○エーテル鉱石
　あるスポットによりエーテルが凝縮、変異し出来た鉱石。
ミスリルやアダマンタイトなどが存在し
他の金属より遥かに強靱、
その特殊な構造体によってエーテル攻撃に対しても高い靭性と
媒介（杖）としてもエーテルを淀みなく流れやすい最適な親和性を持つ。
それ故に特殊な加工が必要でコストが高い。

＜補足＞

Ｑ：人への干渉
　イドやウロボロスは一歩でもエーテル技術を向上させるために
優秀な人物に知識を与え成長させる事に積極的。

　ウロボロスの場合は「エーテル存在」は優秀な人間を使う事で
更に成功率が上がるのでその人材造りのため
善悪の基準無く敵、味方問わず才覚があれば
手助けをする事もあるがはたまた容赦なく敵対する事も。
欠落した精神の為に無軌道かつ曖昧に行動する。

Ｑ：教団「ウロボロティ」
　 幾年も智の探求と自身の手足として活動する為に造り上げた
もはや500年以上続くウロボロスを教祖とした団体。

　「赤」の解明の為の魔導の追及が目的で
有能な学者を招き様々な魔術や各種分野を手広く究明し、
ウロボロスの知の導きにより
時代を逸脱した最新鋭の知の究明を成す団体。
　ウロボロスの「一身に知を探究するだけの組織」の思想に則っているので
多々この組織と世界の技術差が激しい面があり
この組織内だけで独自の文明圏が構築されている。
ウロボロスの恩恵により現代じみた高水準を成す。

　　長い時を生き続けるウロボロスの深い智を備えるまさに次元の違う存在に
心酔した教団員が殆どで、ウロボロスを神の如く崇め
命の元狂信的に行動している。
　ウロボロスが発案し、その技術を信徒の技術者が模索した末
高度な研究機関からの設備・組織力を持つが
その全ては盲目的な結束の下ウロボロスの為だけに存在している。

Ｑ：魔法＆技術
　指揮棒的な杖を媒介に使い、詠唱と杖の動作を構築式として魔法を構成する。
魔女式と呼ばれた今や失伝している古い時代のエーテル操作術を使い続け、
もはや現在では自身用にかなりカスタマイズされた形になっている。
氷の術や禍々しいアメーバの様な黒い変幻自在の塊を操るのがよく見られる。

　錬金術もかなり高度な技術を持っており
未だ誰も成し得た事の無い金を造る程までの錬金術の領域へと達し
科学技術へも発展している。
　イドは魔法において多彩に何種類も扱えるが
ウロは物体の加工技術や製品作成を多岐に正通している。

Ｑ：技巧
　自らが戦闘に出張るよりは
研究の結果完成した戦闘員の武装・道具を自身で造る事の方が多く
扱いの難しいエーテル鉱石、ミスリルと言ったモノなどの製錬、加工、整形と
あらゆる技を備えた不死の技術の真骨頂を見せ、
完成された品物はどれも一級品の性能と価値を持つ。

Ｑ：精神的性別
　長い年月に男女問わず憑依し、かつ精神欠落で曖昧になっているので
もはや本来の人格は元より性別さへもよく解らない状態。
時に論理性も無い子どもの様な突飛な行動にも出るが
物事の是非は関係無く信者は彼の意の下行動する。

主語が「ぼく」というのはイドの主語が移ってきている為と思われ
　口調は簡素かつ半分寝てるかの如く囁くように喋る。

Ｑ：強さ
　エーテルに対して人間よりも遥かに突出した能力がある「エーテル存在」さえも
イド同様600年間の叡智の前には遅れを取る形になる。
攻撃魔法はイドより少し劣るも防衛魔法や
ウロボロスが造った高度な魔法道具のサポートで五分五分の実力。
　
　肉体も寄り代にする際
極力肉体の交換の回数を減らし長持ちさせる様自身で様々な加工を施しており、
「生命活動はしているも死んでいる様な状態」な為に憑依後は外見的には成長は止まっている。

Ｑ：日常生活
　着崩れ肩などが見えても気が付か無い程抜けており
他にもほぼ些細な日常生活は任せっきりで
食事の際には食べこぼしを従者に拭って貰っていたりと
魔法以外は専ら介護が必要な老人と言った様子。

日がな活動を研究に費やしている。

Ｑ：イドへの心象
　全身全霊を掛けて傾ける程の興味の対象。
長い年月を延命の為に何度不死術使っても
現在まで依然として最低限の自我は保つ程の執着を見せている。　
　「赤」の解明のため敵対という立場で様々な行動を仕掛けたりはするも
研究のためであって特別敵意は無く
気紛れにまれに共闘する事もあったりと互いに複雑かつ腐れ縁でもある。

Ｑ：上に立つ者としては
　精神は劣化し幼い印象なものの
不死性と英知から繰り出される様々な創造技術で教団員から崇拝される事に。
もはや信徒にとっては神に近い者と見られ、偶像として崇められている。

　ウロボロス自身は組織の管理は意に介して居ないので従者に任せ
本人自身はトップとして前に出て命令を下すなどはせず、
終始研究への没頭やイドへの干渉と気の向くままに行動している。
その様な幼いこどもの様な自由気ままな立ち振る舞いではあるも
それこそが逆に神聖とカリスマ性を生み何百年も存在する教祖として無条件に信仰され
稀に気紛れに姿を見せるだけでも
信徒には身に余る事ともとられ絶対視されている。

　そんな彼の無軌道な意を汲み取り
教団の総力を結集し狂気的に行動していくというのが
この「ウロボロティ」という一人の教祖の為だけに存在する特異な組織とも言える。
　

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