名前:ヴィー=フェリックス    picture log》

職業:マフィアの戦闘員

義肢:両腕
   スピード特化型ブースター搭載タイプ。
   
年齢:18

特技:ナイフ。柔軟な足の挙動。バイクや車の運転。

趣味:蒸気バイクや義肢などでのハイスピード走行。
    
好きな事:ジャンクフード。シチュー。肌触りの良いモノ。速いモノ。

嫌いな事:料理。


<設定>

 街の裏を取り仕切るマフィアの
組織への敵対者の始末等と荒事を片づける戦闘員。 
速度特化の蒸気義肢使い。

 婦警のフィサリスがとある犯罪捜査中に
ヴィーの所属するマフィアの縄張りに踏み込んだ為に交戦したのが切っ掛けで
その後フィサリスに世話を焼きに来られ鬱陶しがっている。
 敵対者が警察の狙う犯罪を犯した者である時もままあり
利害の一致によりフィサリスと共闘する場面も多い。


<用語説明>

■「蒸気義肢
 
■「日用義肢」

 


<ヴィー:蒸気義肢武装>

使用蒸気兵器:肩部長距離ブースター
          肩部単発ブースター
          腕部蒸気ブースター

 マフィアの傘下に入っているお抱えの技師に作られた義肢。
無理やりなまでにブースターを盛り込んだ
歪なまでにスピードに特化した機体で
ヴィーの能力に任せた安全性度外視のモンスターマシン。
 速さを追及する為にヴィー自身が色々と注文を付け
もはや常人が乗りこなせるシロモノでは無くなってしまっている。

 肩に長距離ブースターに単発ブースター、手の甲にも取り付けられ、
脅威の速さとブースター加速による斬撃能力で
この義肢だけでも対人・対ロボットを相手取れる特化構造。



  ■機能
 斬撃と機動力が特徴の義肢で
肉厚な刃を手の蒸気噴射ブーストでの
莫大な推進力によって鉄をも切り裂く威力を持たせた武装。
 この状態だけでは足が生身な為に機動性に難があるも
肩にあるもう一つの噴出孔によって一気に体ごと超加速し
突進力と手のブーストとの振り下ろしとを合わせ更に破壊力を上げる事が出来る。
 
 しかし長距離ブーストの加速の本来の用途は移動用で
逃走や偵察・追跡などでの高速機動が主な使い所であり
戦闘での用法は彼女が勝手に考え出した危険極まり無い戦闘方法。
 移動では危険なのでなるべく開けた場所でのスパートが推進されているが
爪をどこかに突き立てる事で減速・方向転換・障害物を回避したりと
ヴィーの場合ではもはや入り組んだ難解な地形でも
爪を駆使し自在かつ高速で走り抜けられる。
その代償として周囲を切り裂きつつ方向転換するので
壁などに被害が及ぶ。
 更には長期的な加速と共に単発ブースターによる瞬間的な加速も織り交ぜ
近接戦闘においても高速の速度を発揮している。

 
 肩ブーストは固定なので直進しか出来なく、
腕で舵取りしないといけないという危うさという事で
対処が遅れれば物に衝突による自滅不可避なせいか
扱えるのは高い動体視力と空間認識能力を持つ
ヴィーくらいになるという速度の為に安全性を無視した特化機体仕様。


走行時はゴーグルを仕様している。


「性格」
 作中の舞台となる街の裏の顔とも言える一大マフィアに属し
ボスの命があれば蒸気機械相手でも
圧倒し処理する実力を持つマフィアの蒸気義肢戦闘部隊。
 その特異なスピードへの追及が施された義肢によって
裏社会ではある程度名が知られている。
 褐色黒髪の血統だったが
過去の出来事のショックにより髪は白く染まってしまっている。

 口数が少なく擦れた素っ気ない性格で
基本的にマフィアのボスの指令を遵守し与えられた仕事はこなすも
ボスやマフィアの構成員には
一線引いたあっさりとした会話にのみ留まり、
人を寄せ付け無い単独行動を好む。
 そんな一人を好む性格のせいか極端に人には仮しを作りたく無い面を持ち
どんな形であれ受けた借りは返す事にやたらと拘る所も。


「高速趣向」
  感情を余り表さない彼女も飛ばしている時が最も楽しいらしく
大抵は他人やモノに関心が薄いも
義肢や蒸気バイクの改造によっての速さへの追及には力を入れている。
 露出が高いのも「風の感触を感じ取る為」という
独自の感性で速度や空力を把握している。

 安全度外視のブーズター性能かつ
軽業と曲芸染みたクレイジーと評される義肢の用法によって
独特な高速を追及した義肢スタイルを取り、
速さにはこだわりがあるのか
速度勝負ともなると己の方が速いと誇示してくる。


「服の趣味」
 上記の気分的な意味合いのほかに
実用的な理由として、両腕とも義肢の弊害で
普通の服では着る際にかなり手間取らざる得ないので
腕を服に通す必要の無いかたちの
水着の様な簡易に着脱可能な衣類を好み、そのせいか自然と露出度も上がってしまっている。
 腕を喪失した幼少からの服装スタイルなので
もはや本人的には大して恥辱心も感じず平然としており
高速義肢の操縦で自然と引き締まったプロポーションをしているので
華奢な身と相まっての堂が入った着こなしをしている。
 又戦闘時に激しい挙動を強いられるので
体温を冷却する目的も。


「天性の感覚」
 高機動が特徴の義肢を自在に乗りこなせる程の
スピード感覚に天賦の才を持つ。
高速の世界の中で瞬時に判断できる程反射神経が優れ
激しく流れる風景を捕える動体視力も並外れており
使用している義肢を完全に乗りこなしているのは
ヴィーの固有の才に頼る所が大きい。


「戦闘スタイル」
 スピードに任せた独自の義肢での特徴的な戦闘法を大抵使っているも
マフィアの戦闘部隊時代に右腕右足の蒸気義肢使いの
裏社会で名が知られた現マフィアのボスによって戦闘技術を仕込まれている。

 日常での中型義肢でも刃物を仕込んでいる様に
ナイフによる白兵近接戦も十分得手で、高速義肢に頼らなくても
突出した動体視力による見切りと俊敏性を駆使して斬り付けて行く
自前の白兵能力だけで十分に戦闘が可能。
仕込みや両手ナイフと長年の義肢歴もあって器用に刃物を扱う。
 又、義肢部位において最も戦闘に適しているのが両腕と言われ、
ヴィーの様な両腕喪失者自体も極めて稀である為に
戦闘行動においては戦闘・非戦闘時問わず有利に働いている。


「過去」
 代々続くこの町一帯を仕切っていた高名なマフィアの前ボスの一人娘。
 幼少時にある部下が起こしたマフィア内の抗争の末に
人質にされボスの父と母共に死亡。
自身も両腕の切断を余儀なくされる重体を負わされるも
何とか事態は鎮圧され一命は取り留める。

 しかし主犯は依然逃走中で
事件の出来事と腕が無くなった事によって
髪が白髪になる程の心的ショックを刻み込まれている。

 騒動を収めた腹心が現在のボスとして
先代に報いる為ヴィーを何かと気にかけているが
自身が人質となった事が原因で
結局両親が抵抗も無く殺された事の顛末もあってか
戦闘員としての立場で組織の敵を排除するのみに努めている。


「フィサリスとは」
 フィサリスと出会い、その強引な世話焼きに振り回される日々を送る事で
徐々に心境にも変化が生じ、彼女の広い母性に
マフィアの出自に拘らず個人としてフィサリスの助けになる様に傾いて行く。
呼び方は他人行儀に「婦警さん」
 又、縄張り内で被害を起こす犯罪者はマフィアにとっても有害であり
フィサリスとは別にマフィアらしい手法により対処する裏側で活躍する場合も多い。

 独自の才に合わせた義肢の性能や幼少からの義肢への慣れで
基本的に蒸気義肢使いとしてはフィサリスより上だが
彼女の三肢からなる義肢の強力なフィジカルと空手という武への熟練度によって
フットワークでの瞬発さならフィサリスの方が若干上手に回り
ヴィーに合わせた換装という潤沢なバックアップもあってか勝負に負ける事となった。


「料理」
 元から料理は作れ無く、義肢になってから更に面倒になって
基本的に簡単なモノか外食と食生活は非常に雑。
適当にジャンクフードで済ませる事が多かったも
フィサリスと交流してからは度々家に連れ込まれ、ご飯や弁当を強引に貰ったりしている。
 ちゃんとした家庭料理は食べる機会が無いので
結局出されたら何だかんだで貰う。
 シチューが好み。


「日常用の義肢」
 日常用に馬力が抑えられ装甲もそこそこな軽量義肢。
分類的には過剰な武装がされてなく
街で溶け込み易い一般的な「通常義肢」というタイプ。
 しかしマフィアの発想でいかなる事態でも用心する為に
指でのある特定の握り込みを入力すると
隠し刃が展開する改造が施されている。
 本人の趣向により
簡易型のブースターも搭載されており
体を押し上げる様に蒸気を放出しての
素早く変則的な動きも付与されている。


「両腕喪失の弊害」
 感触を味わえる両腕を喪失しているのを偶に不満がっていて
大抵感触を確かめたい際は
頬で触れて確かめるという方法でしか確認出来ない。
肌触りの良いモノをことさら好む傾向にある。
 就寝時などは義肢を外す為
取付けは足で器用に固定して接続したりするなど
やはり腕の欠損者という事で足が柔軟かつ指並みに器用に操っている。

親しい人間にはよく生身の足蹴りでツッコミを入れる場合がある。


「マフィア内では」
 マフィアの方針には滅多に口出しせずに父の友人であった新ボスに全てを委ね、
自身の存在のせいで崩壊の憂き目にあったせいもあってか
単なる戦闘員として陰に徹して組織に害をなす敵対者を排除するという下に行動を取る。
組員とは余り関わろうとはせず素っ気無いのも
事件の深刻化した要因となってしまった後ろめたさ故の為であり
親の残した唯一の形として残る組織を護るという点においては忠誠心は高い。

 又、マフィアを穢す行為をした身内から出た違反者に対して
徹底的に追い詰め始末を付ける「処理人」としても目を光らしている。
 
 

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