「蒸気装甲戦線」
高度な蒸気機関の発達によっての生活が営まれ
それと同時にその力を使った犯罪も日夜発生する中で
警察官・フィサリスは職務によって失われた三肢を新たに
蒸気義肢を取り付け鋼の拳で犯罪に立ち向かって行く。
【作品傾向】近代辺りの蒸気機関に特化した文明。
蒸気義肢や蒸気機械などでの戦闘が行われている。
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・フィサリス= V=クレメンス / 《picture log》 ← ※【前ページのイラスト置き場以外の描いたものなど】 対蒸気兵器対策への警察特殊部隊に属する女性。三肢の義肢化とその正義感により頼りにされている。
・ヴィー=フェリックス / 《picture log》 両腕が義肢の街を収めるマフィアの戦闘員。
■一覧■
・<世界観設定>
・<武装設定>
■日用義肢
■通常義肢
■戦闘義肢
■蒸気武装
■蒸気鎧
<戻る>
■「概要」
時代背景や生活様式はまだ近代辺りなものの蒸気機関の技術革命によって
急激な技術の促進が成され、
蒸気を使用する機械や神経接続からなる義肢などと
技術的に高度な面が散見されている。
様々な事業などにも扱われてはいるも
犯罪への転用も目覚ましく、強力な蒸気兵器を使用する者も多い為に
日々蒸気装備を伴った警官達も事件に奔走されている。
■「蒸気タンク」
この蒸気革命を促す切っ掛けとも言える新たな蒸気機関。
個人が携帯出来る程のコンパクトさでも
様々な蒸気機械を動かせるだけの大量の蒸気圧を発生させる。
「蒸気義肢」者のみならず武器である「蒸気武装」を扱う者も
一様にして手軽に携帯している。
扱う蒸気機械の必要とされる蒸気量によって
タンクの数や大きさに違いが見られ、
人間が携帯する携帯式の蒸気タンクでは
両の掌で収まる程度の小型なサイズから
ベルトに牽引したり背負うタイプなどがよく見られる。
■「蒸気義肢・概要」
この世界での高度に発達した蒸気機関と機械工学からなる義肢。
「蒸気人工筋肉」によって駆動し
神経接続によって慣れは必要なものの
細かく滑らかな動きが可能であり社会復帰も容易。
戦闘用ともなれば運動性能が大幅に向上し
義肢への強力な蒸気兵器の搭載や
「蒸気武装」を装備しての運用も多く見られ
蒸気機関による武器や銃撃飛び交う戦場において強力な戦力となる可能性を持つ。
とは言うも実質手足一本程度の機械化だけでは
単に銃器や他の蒸気機械を使った方が速くもあり、
人体に超駆動する機器を取り付け操るのは扱いが思った以上に難しく
「蒸気義肢」のスペックに振り回され
義肢の能力を十全に引き出せない事例も多い。
メンテや感覚の喪失、様々な生活での不便さも付いて回るせいか
やはり生身と引き換えに気軽に機械化しようという流れにはならなく
欠損者も生身の感触を惜しむ事が多数である。
<補足>
重機の様に乗り込む搭乗形式の「蒸気鎧」では
操縦による機動のズレや挙動の不自由さに難があり
武器形式による「蒸気武装」においても生身が扱う事からの
蒸気機関からの反動によって使用が難しくなる。
手足の欠損の犠牲という事が付き纏うも
「蒸気義肢」に関しては重武装の蒸気機械に耐えうる鋼の四肢に
その鉄塊を人の思考と感覚によって手足の様に自由に操れる神経接続による
人機一体による義肢という特性こそが
生身では使用が難しい多種多様な機能を搭載できる事も含め、
「蒸気武装」と「蒸気鎧」の利点を合わせたこの世界では意図せず
最適の戦闘能力を生み出す戦力の一つとなっている。
■「日用義肢」<小型タンク・制限スペック>
最低限の機能とシンプルな装甲での
規定によって一切の攻撃性が排された日常的な義肢。
「戦闘義肢」・「通常義肢」では多少持ち運びにかさ張る蒸気タンクだが
この「日用義肢」では手のひらサイズの小型機関であっても
十分稼動に事足りえ、
簡素で取り扱いの手軽さが特徴の義肢。他の義肢よりもかなり安価。
少ない蒸気使用量でも動けるので
あくまで平均的な人間並みの馬力に抑えられ、
日常で普通に生活するに十分な義肢で割かし安価。
ドレスコードに従った義肢や総ゴム製の水に強い義肢などと
日常に即した各種義肢も揃えられ、デザインも飾り立てもでき豊富。(例:フィサリスのゴム製日用義肢)
その低出力と仕込みが難しい簡素な構造の為に
義肢者の非武装の意思を表し、
重要な会合や集まりの場でのTPOとしての義肢としても扱われている。
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■「通常義肢」<小型or大型タンク>
「戦闘義肢」の様な過剰な機能や
「蒸気兵器」は取付けていない通常状態の義肢。
「日用義肢」は規定により最小限にスペックが抑えられているある種の特殊な義肢だが
それらの制限が無い本来の意味合いにおいての一般的な゛蒸気義肢゛である。
スタンダートな義肢から
装甲の強化やある程度のスペックの増設、
小火器程度の銃器や刃物での武装まではこの「通常義肢」と言われ、
それ以上の蒸気使用量が高い高スペックのパーツ、
特に「蒸気兵器」を取り付けると「戦闘義肢」と区分される。
それと「通常義肢」とはいえ
長大な「蒸気武装」との併用は「戦闘義肢」扱いとなってしまう。
そのため日用義肢と変わらない最低限の簡素な義肢から
ある程度武装化された義肢までと「通常義肢」は性能と意味合いが幅広く
用途によって最も多岐に存在すると言える。
蒸気タンクも最低限の構造で動く「日用義肢」仕様での
小型サイズでも身軽に運用可能ではあるが
より長時間の稼動目的や゛軽度゛の「蒸気武装」などの多少の改造を施すと
蒸気量が不足がちとされているので
場合によって「戦闘義肢」と同様の大型の規格を愛用する者も多い。(例:ヴィーの仕込み刃通常義肢)
「蒸気兵器」も取り付けていないのでフォルムもだいたい人型大に収まり
「日用義肢」よりは丈夫で汎用性・拡張性も高いので
街でも最も着装者が多くよく見られる義肢。
「戦闘義肢」を持てる者でも日常生活においては
蒸気消費量が高く、大柄で普段使いにはかなり適さないのもあって
常の自衛のサブ義肢としても「通常義肢」は重宝されている。
■「戦闘義肢」 <大型タンク・高出力パーツ・蒸気兵器>
蒸気人工筋肉のスペックや過剰な「蒸気兵器」を搭載した義肢。
いち個人で甚大な被害を及ぼしうる攻撃的な義肢性能は
戦闘において優先度がより高く脅威とされている。
それにつき要求される蒸気量は高スペック故多く大型のタンクを使用する。
より高機能のパーツを求める度に遥かに値も張るが
その分高出力蒸気人工筋肉や各種アタッチメント等と
人の分を超えた戦闘能力を
金銭次第で手にする事ができ、
荒事や戦闘を行う人々は義肢の強化に入れ込む者も多い。
しかし単に高価で高威力の義肢を装着すれば
相応に強くなれるという事でも無く、
上位の義肢使いは時に巨大な「蒸気鎧」さえも相手取れるとも言うが
それ程までともなると装着者へ相応の技術やある種の高い才が要求される。
もはや蒸気犯罪の蔓延の中
自衛の手段を携帯するのも個人の自由とされているので
警察や軍隊のみならず「賞金稼ぎ」「探偵」等と
街中で普通に装備する者も見かけたりもする。
<補足>
・攻撃的な「蒸気兵器」の義肢内への組み込み。
・高馬力の「蒸気人工筋肉」など義肢の高スペック化。
・重火器・武器腕など明らかな特殊なパーツ・装置の搭載。
・「通常義肢」による「蒸気武装」の装備。
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「戦闘義肢」は義肢への高威力の「蒸気兵器」の搭載によって
高い蒸気量が要求される長大かつ特徴的なフォルムになりやすい。
「戦闘義肢」であるかどうかは
義肢自体の全体的なスペックと「蒸気兵器」の有無によって判定され
一概に「戦闘義肢」とは言ってもその性能は
義肢の設計によって非常に多種多様で上下差が激しいとされる。
「通常義肢」の範疇ではどう強力に改造しようとも
上記のパーツ無しでは゛多少武装した強力な剛力を持つ四肢゛程度でしかない為に
そう脅威とされなく、「蒸気兵器」こそが義肢戦闘の要とも言える。
<格闘型蒸気戦闘義肢・内部設計案>
蒸気人工筋肉の伸縮で動きこの上から装甲、
そして各部に設けられた蒸気の供給箇所があり
そこへ蒸気兵器を取り付けて行く。
場合により外付けで排煙する為の装置を取り付けたりも。
<簡易フレーム>
軽量化の為に部分的に使われる仮組装甲。
あまり防護の必要が薄い大腿部の裏面などに使用される事が多い。
防護性は期待できないがその最低限なフレームなので
蒸気人工筋肉の伸縮を邪魔しなく、義肢にまとわりつく蒸気の排煙もすぐに抜け
余計な部分が無い分軽いので
単に動かすだけならストレスフリーな設計がなされた簡易の装甲。
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■「蒸気武装」
生身での蒸気機関の運用を目指した《武器型》の蒸気兵器。
蒸気の衝撃を打ち出す「蒸気圧銃」や
蒸気圧によって鉄をも寸断するに至る「蒸気カッター」などがあり
携帯式蒸気タンクから蒸気を供給され稼動する。
他にも様々な蒸気機関での種類が存在する。
個人の戦闘能力によってはこの「蒸気武装」によって
生身においても「蒸気義肢」や「蒸気鎧」に対応できる場合もあるが
蒸気兵器を使用するのは反動が伴う為扱いが難しく
万人が使用するには安定性や確実性のある武器とは言い難い武器種。
蒸気機関が多くの割合を占める時代とは言えど
銃火器も依然標準的な対人での武装として広く使用されており、
しかし「蒸気武装」は強力な打開手段ともなりえるので
警察・軍隊などでは主に特殊な状況を想定しての特殊武装という扱いが多い。
組織の正式装備としては現状今一つだが
個人の戦闘手段を求める者にとっては
欠損のリスクを伴う「蒸気義肢」、
金銭面や巨体故に個人所持での運用がかなり難しくなる「蒸気鎧」
と共に何かしらリスクが高いのでこの「蒸気武装」がよく使われ
独自のチューンや扱いを修練し
強力な戦闘手段を得られる武器として好まれている。
又、「蒸気義肢」では生身への反動を気にしなくて良いので
より機能と特化させた「蒸気武装」をメインとして扱う
「蒸気義肢」仕様の外付け武装として扱われるケースも多い。
■「蒸気鎧」
蒸気機関によって駆動し強力な蒸気兵器を搭載した
人が一般的に扱う「戦闘型蒸気歩行兵器」の別称。
およそ3.4メートル程の市街地戦なども行える人型のロボットであり
戦闘用での重厚な装甲から「蒸気鎧」と呼ばれている。
蒸気兵器を運用する為の代表的な手段であり
機械の身故の頑丈な装甲と強大な蒸気兵装を搭載できる強みがある。
大質量故に銃弾も効き辛く戦闘において有効な戦力となるが
「蒸気義肢」の利点故に熟練者の義肢者相手では
「蒸気鎧」を大きく上回る場合も多々ある。
だが身体欠損が必須な「蒸気義肢」や扱いが難しい「蒸気武装」よりも
使用が安全で安定した戦力を出しやすく、熟練した機装乗りも盛んである。
<蒸気機械強襲部隊専用蒸気鎧「ランス」・設計案>
蒸気兵器に対抗する為に容易された警察特殊部隊が扱う蒸気鎧。
市街地戦での取り回しの良さや、換装武装を数種対応。
バランスの良い機体設計がなされている。
蒸気兵器全般に言える事だが
蒸気排出装置が取り付けられているので
戦闘中は煙に覆われている
市街地でも戦闘行動を行える程の大きさなので
大きさもさして巨大という程でも無い。
又、主に蒸気鎧戦において
会戦時は射撃を軸に使われるので
ある程度精密さを要求される
銃器兵器を利き腕側にセットするのが主。
■主な蒸気兵器一覧
「蒸気銃」
機器内で発生させた蒸気爆発によって弾丸を射出する
非常に高威力で装甲を撃ち抜けるほど貫通力は高いが
「蒸気鎧」用の口径的に周囲の被害が大きく人が多い市街では使いにくい。
又、長期的に戦うなら弾倉の搭載の必要がある。
「蒸気圧銃」※図・左
空気砲の様に蒸気の衝撃を飛ばすという構造の蒸気兵器。
射程は離れる程減退し、蒸気銃よりも銃としての破壊力は劣ってはいる。
しかし適切な間合いの使用での蒸気の衝撃力は
蒸気鎧相手に有効的な威力ともなり、
更に玉数も蒸気タンクより供給される蒸気だけなので
蒸気銃よりも圧倒的に継続能力が豊富とされている。
威力を落とせば対人相手に無力化する手段で使用可能でもあり
制圧を目的とする警察の蒸気鎧の標準装備としてよく使用される。
「蒸気カッター」※図・右
線状に細く圧縮された蒸気の圧力によって刃の接触面においては
装甲さえも損壊させる威力を持つ格闘武装。
装甲の隙間の人口筋肉や蒸気ケーブルを斬り裂ければ良いというのもあって
装甲相手とは言えども刃の武装も効果的とされる。
蒸気鎧同士の接近された場合での格闘戦で重宝される。
人においては強力な武器として
機械においてもその取り回しの良さから
「戦闘義肢」「蒸気鎧」「蒸気武器」どちらにおいてよく使われる。
主に剣やナイフ状の武装の蒸気武装。
「蒸気杭」
蒸気銃の様に蒸気圧の爆発で
槌を打ち下ろすポピュラーな物理破壊での蒸気兵器。
鉄の柱を蒸気圧で打ち出すパイルバンカー武装で
蒸気銃よりは射程・連射性がかなり落ちはするが
威力だけなら弾頭よりも質量が多い分高い破砕力・貫通力に加え
弾丸の心配が無いので格闘武装としてよく使われている。
他にも地形破壊など重機的な扱いも可能に。
重要な部分は装甲に覆われた胸部の制御装置と腹部のエンジン、
そして背中の蒸気タンクなので対処方としては
その部分を優先して破壊するのが効果的とされる。