名前:イド  picture log》

年齢:外見年齢は14歳程度
     約600年生きている

戦闘技術:「魔術式魔導術」(媒介:杖)
       杖によりその他数種類別系統の術が使える。

趣味:希少本収集。

特技:魔法理論の構築。魔法開発、研究。
    言語解読。瞬間かつ精密に物事を記憶する事。
    
好きな事:ダラける事。酒。睡眠。キセル。理不尽な行動。
       甘味類。

嫌いな事:疲れる事。相手の理不尽な行動。



<設定>


星のエーテルと言われる「赤」を取り込み
600年もの時を生き抜いてきた不老不死。
長い年月の中で様々な知識を得、
数々な数奇な人生を歩んで来ている。

絶え間ない生から抜けだすため
死ぬ方法を探す旅を続けている。



<詳細>

■「赤」を取り込み600年の間を生き続けた不老不死。
長い時の中で様々な歴史を経験し、膨大な知識をその身に秘めている。

 子どもっぽい奔放さと老人の様に達観した成熟さを持ち
思うがままに世界を旅をし
何百年と世界を回っての各地での伝承や昔話、伝説等での
著名な人物の裏ではイドが関与している事が度々あり、
「人々に智を授け畏怖された神」、「各地を荒らし回った魔王」と様々な歴史の表舞台に現れたりと
イドや宿敵ウロボロスによる歴史への影響力は大きい。

■終始いいかげんな性格からは想像も出来ない程の深い叡智と演算能力を備えており
独自のエーテル理論や新系統のエーテル技術を開発している。

自身の死を探すのが目的であり
「赤」の解除、もしくは不老不死を破壊するエーテル術の探究をするため
知識を広め、得る旅を続けている。


<語句説明>

○エーテル
 気、魔力、霊力、と各地で様々に呼ばれる物を総称した物をエーテルと呼ばれている。生命エネルギーの様な物。
媒介でエーテルに触れ、呪文や文字等の情報で加工し操作する事で様々な力を発現出来る。
その方法には魔術式、魔女式、忍術、陰陽術等地域によって独自の発展を遂げている。
ひとくくりにしてエーテルを操る現象は゛魔法゛それを扱う者達は゛魔法使い゛と呼称される事も。

 <エーテル操作時に必要な要素>
 ・構築式…術を構成する情報。技術によって方法が異なり
        主に詠唱、文字、印等があるが役職により様々な方法がある。

 ・媒介…杖やタスク、本等。扱う技術によって決められた媒介が必要。
       媒介に自身のエーテルを流す事でエーテルに干渉でき、「構築式」により操作出来る事となる。
        それぞれの業種の媒介毎に異なる法則(四大元素や五行など)のエーテル波形を発し
       それが各魔法の真理となって術式の違いとして表れる。
        
○赤
 星のエーテルと言われる大地の生命力と言われているモノ。
その力を扱う事は出来ず
結果的にイドを不老不死へと為すだけに終わってしまい
無制限の生をイドに与えている。
イドの赤目赤髪の原因であり、イドやウロボロスの目的の要。

○魔術式
 イドが考案し広めたオーソドックスで高い凡庸性を持つエーテル技術。
「陰陽術」「精霊術」などと各地の風習や文化に根ざした魔法は
固有の特性によって戦闘・専門性の高い事柄には有益ともなるが
偏りが強く、普遍的にエーテルを究明するには齟齬を生じる為に
イドがエーテル術の水準の底上げとして
才ある者に伝授し陰から興隆させた。

 独特な専門性は他の魔法に劣るも
幅の広いエーテル現象を展開し易く、秘匿が主だった魔法の技術を
出自問わず広く学べる機関の先駆けとなる。
 飛躍的に魔法学の研究と発展を促し
エーテルを研究・解明するのに適したエーテルの学問として
現在では魔術学校や組織などと大規模となっており
まさしく゛魔法゛を゛学術的゛に追及する為魔術と名づけられる。


 


<補足>

Q:旅の目的
 自分が最も智を持っていると自覚している自信過剰すぎる所はあるも
いくら自身が多くの知識を持っていてもそれで解決する兆しが見え無いので
各地を旅して回り新たなる発見や、他者の新しい発想、
知を残す事でエーテル技術の発展を促すなどの旅を続けている。

 賢人時代までは自身の力で究明し続け
他人に頼る事を無意味と考えていたが
赤鬼期からは不死を活かして自由に生き、人とも関わるという生き方を選び
あらゆる手で魔法の発展に貢献し
各地に様々な形跡を残して生きていっている。
イドとの関わりによって数奇な運命を遂げたり、逸話として残る等する人が多い。

Q:性格
 余裕に溢れておりノリが軽く傍若無人で
他者の事も命もあまり顧みない自分中心主義。
おおよそ事情を知らない他人からは賢人とは思えない子どもに見られる。
 
 協調性が無いせいか往々にして薄情さが多々あるも
気に入った相手には気前が良く
技術を授けたり暫く同行してその者の目的を手伝ったりもする。

 自身が主導して組織なりを造ると
気まぐれな性格なので自由に行動出来ない事を嫌い、
裏で手を引くサポートをする手法を好む。

 Q:技術
 不老不死を殺すための魔法を探しているため
非常に破壊的な魔法が多い高火力型の魔法使いタイプで
主に火など派手な術を好んで使う。

 逆に肉体の鍛錬により身に付ける「内功」や
回復術等の不死に必要のない補助技能は興味が薄く、
手当たりしだいに知識を求めた時代で培った
錬金術や薬学等も高水準で修めているものの
設備や人員、金銭的な問題で停滞し、ウロボロスに抜かされてしまっている。

 不死性による長年の魔法への探究により
幾つもの魔法を知り操るも
他系統を多数も扱うとすると杖を何個も持ち運び不便になり
その高度な術を最大限に発揮しようとなると相応の一品物が必要となるので
基本は杖一本のみに絞り旅をし
脅威度は手持ちの杖によってまちまち。
 安物ではイドの膨大な魔法の調整からくる機能不足によりパンクし
あからさまに弱体化してしまう。

Q:不老不死
 「ある出来事」によってこの星の生命と言われる通称「赤」を
ただの人の身に帯びた事による発現した恩恵。
対価も制約も無く何度死のうと再生してしまい
老いる事は無い完全なる不老不死を齎された。
 生命活動が停止すると一瞬にして全てが再生されるが、傷の場合は常人と治りが同じとなる。
それ以外は身体能力や知覚は全く普通の人間と同じで
「赤」の力はエーテル操作技術でも反応が無く扱う事が出来はしない。
 


<イドの人生の推移>

<賢人期>
 数100年近くもの間書物を読み解き智を探究する事に
費やす人生を送っている賢人。

様々な本に囲まれた拠点で「赤」の解明に勤しんでいる。

戦闘技術:「グリモワール式魔術」(媒介:本)

魔法術の中で難解とされる本を使った古い魔法の術。
本が一種の魔法装置の役割を果たしていて高度な術式が扱え
常に数種の本を携帯している。


 不老不死になりまだ初期の頃
「赤」の解除、もしくは不死の破壊の法を求め
世界中から様々な本を収集し
拠点を構えての智による解決を求めていた。

 世界に類を見ない程までの古今東西からなる本の蔵書量と
魔導の追求の為の様々な実験器具を搭載した館で
長い間引き籠りひたすら知識の探究に勤しんでおり
イドの魔法に関する事やや膨大な知識はこの時期に培われたもの。

 しかし知識による「赤」の探究に兆しが見いだせず
根を詰め智を追い詰めていた事もあり不正常な精神に陥り
この後、その力で辺りを荒らしまわる精神の不安定期へと至る。

<性格>
 不死の長年の魔導追求の研鑽により成熟しきった様相。
魔の探究のためには手段は選ばないが
それ以外は現在に比べと常識的な精神性をしている。
 
 本ばかり読んで知識を取り入れる事を続けているせいか
正に賢人と言った雰囲気を持ち、無口で低血圧な気難しい性格。
 今現在とはだいぶ違って見えるがその後に正気を失い、再構成される前の
智を堅実に追及し続けたイドの本質的な面とも言える。

<イドの館>
 イドが拠点として造った館。
誰にも発見され無い様難所かつ地下に造られ
何百年と生きるかもしれないので長期的に持つ魔法的建築で造られている。
今まで収集した本や物資、実験機材と魔を追求するのに最適な環境で
旅の合間に持ち帰った品などで部屋が際限なく増え続け広大。




                              ↓         ↓         ↓



<魔王期>
 強大な魔力と不死性により単身で
国々の驚異となっていた魔王。

長い戦いの末に打ち倒されるが
常識を逸した力は各地に伝承として残されている。

戦闘技術:「黒魔術式」(媒介:杖)

 現在では最新の魔法の学問とされる「魔術式」だが
数百年前のこの古い時代からイドがエーテルの追及の為に
「魔術式」は既にあらかた理論は存在してはいて
後の時代に広める為学問向けに手直ししたのが
世間に広まった「魔術式」とされる。
 この魔法は当時、破壊特化を目指した
改造が成されたモノで「黒魔術式」と名付けられた。
 賢人時代の後期において不死の死を探求する為に
研究の末編み出した破滅への狂気の下造り上げた破壊の魔法。

 攻撃一点のみに特化する様に改造した独自の魔法で
オールレンジへ対応した高位力の魔法に
魔法との併用による白兵戦をも織り交ぜた
多面的な戦闘への運用法を兼ね備え、
多くの多勢から強力な個とも対応できる闘争の為だけの魔法と言える。
単騎で国の軍勢をいくつも滅ぼしたとも。
 
 イドの魔法の中でかなり古い部類なものの
戦闘において殲滅能力と運用法は依然として
戦闘魔法の雛型にして最高峰。
 イドへ闘いを挑んだ国は後に
討伐失敗によって敗走となったものの
その魔法を自国で再現するなどの試みも成され
戦闘魔法の運用法の発展を大幅に押し上げる事ともなる。




 長い間、書物を読み解く等独自で「赤」を解く方法を探していたが
いつまで経っても方法が発見出来ない絶望感と
長い時でのストレスとで不正常な精神状態へと陥りってしまった頃。

 これまでの研究で手に入れた強大な魔法を大体的に見せつけ、
各地の脅威となる事により戦術魔法の発展を促し、
各国がイドを討伐するために開発した新魔法を
強奪した城にて待ち受ける、というさながら魔王の様な形で
不死を破壊する術を探していた。
おおよそまともな思考の下に到った結論で無く
不死によって良識や平静を喪失した狂人の成れの果てと言える。
 その魔法と無限に死ぬ事は無い不死性によって
幾多の軍勢や英雄が挑んだが悉く惨敗を辿り、
しかし後に聖剣を振るいし騎士によって討ち倒されたとされている。
 後の歴史から見ると嘘か真かも疑わしい程の謎多い魔導の使い手の顛末は
魔王と騎士の話として本や劇などの王道の一つの形となっている。


<性格>
 不死脱却への糸口を掴めなく、精神的に不安定になっている状態。
他を寄せ付けない程の智を追及した自負か
尊大かつ人を見下した口調で
鬱憤したストレスを発散させる様な攻撃的な性格をしている。
 度重なる死と闘争を繰り返して
当時は肉体と闘いへのセンスが極限まで研ぎ澄まされ、
長い年月によって昇華された殺気からか
エーテルの放出と共に髪が逆立っている。

 
                               ↓         ↓         ↓


<赤鬼期>
 ある国で「赤鬼」という神として崇められていた現人神。

時が経った現在でも様々な恩恵をもたらしたその偉業により
「赤鬼」の名は守り神として祭られている。

 戦闘技術:「鬼道」(媒介:額当て。構築式:印)
         金行・式神・怪力の法など

 陰陽術に独自の魔法理論を組み込んだ
エーテル操作技術。
額当てが媒介の役割となり両手が武器に印と自由に扱え
肉弾戦に魔法を融合させた戦闘様式を用いる。
 
 怪力を発揮する全身を覆う「隈取り」によって
超重量の棍棒を振い、地形を破壊する程の怪力が特色。
 棍棒の精製にも使われる五行の金行を操り
鬼型の式神を大軍使役しての「百鬼夜行」と多彩。

赤鬼を民に印象付ける為に
その地の魔法と文化色を参考にし新たに生み出した
創作の技法。


 和風文化を持つ「墨輿ノ国」(スミヨノ)のとある剣士に知識を授け、
畏怖し崇められた「赤鬼」と名乗っていた頃。

 暫し歴史の表舞台からは姿を暗ませ
魔王として荒らしまわった様はナリを潜めた。
己を見つめなおす放浪の末に
「墨輿ノ国」の名のある家の武人と出会い、
彼の提案により国に住まわせて貰う事に。
後々「赤鬼」と名乗り神を演じる事で共に国の発展に貢献していく事となる。
 エーテル技術や文明の発展など様々な影響を及ぼし
その事は御伽話として現在に語り継がれている。


<性格>
 過去の鬱屈した精神から立ちなおし
心機一転、自身の有り方を見直していく事に。
不老不死になり何百年ぶりとなる開放的な生活や
娯楽や趣向品などを進められ
落ち着きを見せ始める。
  魔王期の惨状は賢人期の様に余計な事を排する
生真面目な気質から来る面もあり
この経験から精神に余裕を持ち
各地に智を広めたり他者と共に目的を模索していくという
現在の性格に近しい成熟したものとなっていった。


                                                                 

    <戻る>